裏返し うらがえし

 「初回の遊女を再び呼ぶ意」、つまり、1度入ったことのあるコンパニオンに再び入ることを言う。
 
 昔々のお話から…。
 遊郭で、客が初めて登楼することを「初会」と言った。実際には、座敷に上がって店の者(二階廻し)に格子の中で見た遊女をの特徴を話してご対面。お酒を飲んだりしてしばらく時間を潰して(遊女は話をすることも飲食することも許されていない。だから客は見てるだけ)床につく。ただし、格式の高い店だとただ寝るだけ。
 二回目に登楼することを「裏を返す」という。当然、初会よりも遊女は親しくなり、話もするようになる。遊女屋には、遊女の名前を記した札が下がっているが、この札を客が指名すると裏返すことから来ている。
 三回目に登楼することを「馴染み」という。客は「馴染み金」という祝儀を出し、これは遊女が気に入ったので長く通うという意味が含まれている。ここで初めて遊女は客と寝る。三回目の登楼で客が「馴染み金」を出さないと「客人」と呼ばれ馴染みにはなれない。
分類 : 風俗/全般
使用頻度 : ☆☆

2003/12/09更新
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